十津川第一小学校 図書出張販売

奈良県南部の十津川村は日本一広い村として知られています。過疎化が進み小学校は村内に2校。そのうちの一つの第一小学校は生徒数44名でNIEの実践校として取り組みを進めてくれています。過疎化が進む村には言うまでもなく本屋はありません。そんな小学校に図書の出張販売がされていると聞き、訪問してみました。奈良市にある新風堂書店がかれこれ44年間続けて、十津川村の小学校を訪問し児童や保護者に本を届けています。今日は約500冊の絵本や読本、料理などの趣味本の販売です。児童は家庭科室いっぱいに並んだ本を自分で手に取って選ぶ。そして、財布からお金を出して自分で買う。本屋のない山村での生きた教育を目にしました。訪れていた村出身の保護者は、自分もこの出張販売をこどもの時も、今もまた楽しみにしているとのこと。書店の主人は先代から続いてきたこの取り組みをできる限り続けたいとのことでした。次は冬休み明け、お年玉を手にした子どもたちの笑顔が目に浮かびます。活字を届けるこの事業が長く続くことを願っています。
販売の合間に絵本の読み聞かせをする書店の主人。聴き入る体育館に集まった全校生徒。

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